ねえ映画って好き?
僕はね、めちゃんこ好き。
入院中とか休職中めっちゃレンタル屋通って借りまくってたので、それなりの量見たと思います。
まあある程度ジャンルは絞ってるから範囲は狭いけど。
で、僕の友達でも「映画好き」って人はたくさんいるんですけど、なんとなく「洋画が好き」って言う人が多い気がするんですよね。(超個人的見解)
僕はと言うと圧倒的に邦画が好きなんです。
なので今日はそんな邦画好きの僕が何度も見ちゃうくらい大好きな映画を10コ厳選して、紹介するよ。
目次
邦画が好きだ。
なんで邦画が好きかって言われると、そもそもの原因は洋画の英語(&吹替の雰囲気)が苦手だからっていうのがあるんですけど
邦画特有の、例えるならフィルム写真みたいな味のある感じとか、派手さがなくても「良かった。(じんわり)」って思えるものが多いところが好きです。
だからジャンルで言えばヒューマン映画がほとんど。
洋画にありがちなCGの多用や、派手な爆発・暴力・出血が多かったり、徒らに人が死ぬ映画はあまり好みません。(もちろん洋画にも素晴らしい映画はたくさんあります。)
ついでに狙いすぎなギャグや、キラキラらぶきゅん映画もあんま見ない。
自分にとって身近に感じられて、人間らしいリアリティのあるものが好きなんですよね。
さてでは早速行ってみよう。
ランキングにしようと思ったけど1位以外順位なんてつけられなかった。なので数字に意味はないです。
あと10個に収まるわけなかった。欄外も本編です。どうぞ!
10.『彼らが本気で編むときは、』
![](http://kopelog.com/wp-content/uploads/2018/02/IMG_5809.jpg)
LGBTと家族、愛の在り方をテーマにした映画で、生田斗真がトランスジェンダーの元男性を演じています。
この映画はよくある「LGBTへの理解を持とう」といったような問題提起をする作品とは違い、ただただ普通の、彼らの日常を描いている。
僕らの周りに普通に起こり得る、とことんリアルなストーリーがこの映画の真髄。
そのリアリティの中に、LGBTへの理解がない人間も描かれる。
多くの人間は、理解できないものに対して非寛容になってしまいがちだ。
自分の価値観で受け入れられないものは拒絶し、排除しようとする。
それは時に、無意識のうちに他人を傷つけてしまうことさえあるんだ。
人の在り方や愛の在り方は人それぞれ。
それを互いに認め合える世界になると素敵だなと思う。
そして人の愛というのは本当に暖かいもの。
そんなことをじんわり教えてくれる作品。もう一度見たい。
9.『ソラニン』
僕の青春の一つ。
高校生の頃、この映画と曲に出会って、浅野いにおを読んで、 生きることへの不安や儚さをずっしりと感じ始めた。
種田のこのセリフが好き。
花火はあんなに綺麗だけど、火薬で人を殺すことだってできるんだ。平和な日本でみんなで花火を見てる。あたり前のことだけど、奇跡的に幸せな瞬間なのかもな。
毒の溜まりやすい、生きづらい世の中だと思う。
そんな中で生きていくことをこの作品は静かに勇気づけてくれる。色々疲れてしまった時に見たい。
最近漫画の新装版(ソラニン 新装版 (ビッグコミックススペシャル))も出たらしい。久しぶりに浅野いにお読もうかな。
8.『ぐるりのこと。』
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めんどうくさいけど、いとおしい。
いろいろあるけど、一緒にいたい。
それがこの映画のキャッチフレーズ。ありふれた二人の夫婦を描いた作品だ。
二人は性格が真逆だ。
しっかり者の妻と、だらしない夫。
人は自分と違う人間のことを理解できない。時には批判したりもする。
この二人もお互いのことがわからない。
でも、それでも隣にいる。
愛とは理解することではないのだ。
リリー・フランキーの飄々とした演技が妙にリアルで良い。
5年後、10年後も見たい名作。
7.『しあわせのパン』
![](http://kopelog.com/wp-content/uploads/2018/02/IMG_5139-1024x768.jpg)
北海道の月浦を舞台にした映画。
田舎暮らしやシンプルでナチュラルな雰囲気が好きな人にはたまらない。
正直ストーリーとしてはやや薄っぺらなところはあるけどでも好き。
大泉洋がくっっそ良いんだよなあ。
大泉洋がパン焼いてるのに
「おい、パン食わねえか」
とか言わないの。
ただただお洒落で優しい男なの。
原田知世もそうだけど、こういう穏やかな人になりたい〜っていう憧れが止まらなくなります。
あと食べ物が美味しそうすぎる。
そして北海道ってやっぱ最高だなって。
僕自身、いつか自分の店を持ちたいなあなんて憧れもあるので、夢が膨らみます。
何も考えずただほっこりしたい休日におすすめ。
6.『ジョゼと虎と魚たち』
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ふとした時に見たくなってしまう。繰り返し見てる中では珍しい純愛物。
何度も見たくなるのはストーリーの儚さや切なさもそうだけど、妻夫木聡と池脇千鶴の演技がとにかく素晴らしいから。
どうでも良いシーンなんだけど、妻夫木くんがご飯を食べるシーンが最高です。本当にうまそうに食べるんだ。
池脇千鶴演じるジョゼは身障者。その複雑な心境を見事に演じています。
池脇千鶴の可愛さを知ったのはこの映画だったな。
くるりの「ハイウェイ」が使われているのも良い。
5.『海街diary』
![](http://kopelog.com/wp-content/uploads/2018/02/m0000000762_large.jpg)
鎌倉に暮らす三姉妹と、そこにやって来た腹違いの妹が家族になっていく姿を描いた映画。
是枝裕和監督の作品が好きで、中でも一番好き。
是枝監督に家族愛を作らせたら右に出るものはいない。
YouTubeにあったメイキング動画で知ったんだけど、すず役の広瀬すずには脚本を渡さずに、監督の口からセリフを伝えていったらしい。すごい撮り方。(海街diary メイキング「行きます!…え!」 [広瀬すず Ver.])
とりあえず4人が4人とも美しすぎるから見て。漫画も読んだけどよかったです。
4.『湯を沸かすほどの熱い愛』
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余命2カ月と宣告された母が、人生から逃げ気味な家族を再生させようと奮闘する映画。
とにかく宮沢りえ、オダギリジョー、杉咲花の3人の演技力が光る作品だと思う。
本当にこの3人の演技は唸るほど素晴らしかった。ここまで演技力に感動した映画も少ないです。
宮沢りえもさることながら若き女優、杉咲花がすごい。
いわゆる「余命」映画だけど、すごく新鮮みがあるというか、最後まで飽きさせない、思いっきり泣けて心が温かくなる良い映画です。おすすめ。
3.『南極料理人』
![](http://kopelog.com/wp-content/uploads/2018/02/IMG_5362.jpg)
何回も見てる大好きな映画。
この映画が伝えたいことはとてもシンプルで、「誰かと食べるご飯は美味しい」ということ。
家族や恋人と離れ離れになって、やりたいことも十分にできなくて、そうやって寂しくて苦しい時でも、みんなで一緒にご飯を食べる。
やっぱり食ってすっごく大事だ。
あー、ラーメン食べたい。
「おいしいものを食べると、元気が出るでしょ?」
2.『きみはいい子』
![](http://kopelog.com/wp-content/uploads/2018/02/20160210155020.jpg)
小学校の新米教師、子どもを虐待してしまう母親、孤独に暮らす独居老人。
様々な年代の人が抱える悩みや苦悩を描く、テーマとしてはやや重めのものを扱った映画。
解決こそしない終わり方だけど、でも誰かが気づいて寄り添ってあげることで、救われる人がいるということを伝えてくれている。
池脇千鶴が尾野真千子を抱きしめるシーンと、高良健吾が子どもに抱きしめてもらうシーンがとても印象的だ。涙が止まらなかった。
重いけど、暖かい。すごく大事にしたい映画。
「私があの子に優しくすれば、あの子も他人に優しくしてくれるの。だから、子どもを可愛がれば世界が平和になるわけ。
ね、母親ってすっごい仕事でしょ。」
1位『横道世之介』
![](http://kopelog.com/wp-content/uploads/2018/02/cine42.jpg)
僕がいちばん好きな映画。
高良健吾演じる世之介が、ただただいいやつで。
変わってるけど憎めなくて、まっすぐ素直でお人好し。
まるで少年漫画の主人公のような、愛おしいキャラクターなんですよね。
世之介のような、相手に対してまっすぐ関わろうとしてくれる人は、ふとした時に思い出される大事な存在になる。
そうやって誰かに思い出される人っていいなって思う。
すごく幸せだし、思い出す方も幸せだ。
ちなみに舞台は80年代。絶妙に服がダサい感じも愛おしい。
祥子役の吉高由里子も最高です。倉持役の池松壮亮のダメ男感も憎めない。
とにかく全てが愛おしいんですよこの映画。
160分のそこそこ長編映画にも関わらず、その長さを感じさせない、何なら物足りないくらい満足感があります。
『南極料理人』と同じ沖田修一さんが監督をしてて、僕はこの人の映画がなんだかすっごく好きなんですね。
この映画に出会って良かったあって思います。
作中の言葉を借りると、“なんか得した気分”。
そんな気持ちになれる素敵な映画です。いちおし。
「あ、そうかお前あいつのこと知らないんだもんな
そうか…。あれ?なんか得した気分。(笑)
いま思うとあいつに会ったっていうだけでなんかお前よりだいぶ得してる気がするよ」
他の好きなの
- 『舟を編む』
- 『アヒルと鴨とコインロッカー』
- 『怒り』
- 『ビリギャル』
- 『リトル・フォレスト』
- 『グッド・ストライプス』
- 『ハルフウェイ』
- 『人のセックスを笑うな』
- 『誰も知らない』
- 『かもめ食堂』
- 『鍵泥棒のメソッド』
- 『スワロウテイル』
- 『リップヴァンウィンクルの花嫁』
- 『そして父になる』
- 『バクマン。』
- 『桐島、部活やめるってよ』
- 『at Home』
- 『岳』
- 『奇跡』
- 『俳優亀岡拓次』
- 『メゾン・ド・ヒミコ』
- 『箱入り息子の恋』
- 『重力ピエロ』
まとめ
映画はいいね。
見直したいのたくさん出てきちゃったから、週末はレンタルショップに行こう。
たまたまこのサイトを見つけました。映画の趣味が自分と似ていて驚きました。特に横道世之介は私のオールタイムベストワンです。
ちなみに、世之介の原作本の続編が出る事に気づき、先ほど丸善で購入してきました。(それで横道関連のサイトをチェックしていた訳です)。
横道は好きが高じて、祥子さんの留学を見送るラストシーンの現場まで出掛けた事もあります。
他にリストアップされている映画も、私のストライクゾーンで楽しく読ませていただきました。
紫の木 さん
はじめまして!
自分のブログが届いて嬉しいです。
読んでくれて、ありがとうございます。
横道世之介、いいですよね。
ぼくもほんとうに大好きです。
続編出たの、知らなかったんでびっくりしました!絶対読む!
わざわざコメントしていただいて、ありがとうございました!
よかったらまた来てください!