他人と適切な距離を保てているか。「妻は他人」シリーズ第3弾レビュー。




 

さわぐちけいすけ(@tricolorebicol1)さんの夫婦エッセイ漫画、「妻は他人」シリーズの新作が出ました。

妻は他人 ふたりの距離とバランス 」。

ぼく、この人の考え方がとても好きで、いつも勉強させてもらってます。結構この人には影響受けてるところがあると思う。

 

基本的には夫婦のあり方についてのエッセイ漫画なんですが、実際はすべての人間関係に言えるようなことばかり。とっても勉強になります。

 

今回はこの本を読んで共感したことを、ぼくの雑感を交えながら書いていきたいと思います。

人間関係に悩んだことがあるという人はご一読の価値ありです。(つまり全員。)

 

好き、より嫌いを共有する

 

 

好きな人とは好きなものを共有したい、と普通は思いますよね。

嫌いなことは相手に言いづらいし、「自分が少し我慢すればいいか」と、小さな不満を溜め込んでしまいがち。(ぼくもそうです。)

でもそれがどんどん積み重なって一気に爆発してしまった、というのは男女の関係のみならず友人間でもよく起こる話です。

 

好きも嫌いも人それぞれ。

 

好きなことっていうのは、本来それぞれがそれぞれの好きなことを楽しめばいいんですよね。

共通点があって好きなことを共有できるのはとても幸せなことですが、全てが合致するなんてことは人と人の関係である限りありえません。

無理に共有しようとすると期待の押し付けになってしまうこともあるはず。さらには互いの依存に繋がることも。

 

だからこそ、互いの好きなことは好きにさせてあげる。

そして逆に自分の嫌いなことを、言葉で丁寧に伝えていく

 

好きだからこそ相手に依存しない、個人を尊重した対等な関係を築く

そのためにはお互いの嫌いなことを共有することが必要不可欠なんじゃないかとぼくも思います。

 

嫌いなことを伝えるのは怖いです。嫌われることも。

でもその積み重ねを怠らないことで、互いがストレスなく自然体でいられるような関係を築けるはず。

 

大事なのは、理解してもらうことではなく受け止めてもらうこと。

一緒にいたい相手だからこそ、伝える側も受け止める側も、互いが違う人間であることを受け止める勇気が必要なんだと思います。

 

イヤなものはイヤだよね

 

それで「これが私はイヤ」と伝えられたことに関しては、そのまま真っ直ぐ受け止めること。

理由なく人を好きになることってあるじゃないですか。

逆も然りです。イヤだけど、上手く理由が説明できないことだってあるはず。

「なんとなくイヤ」っていうのも立派な理由として受け止めてあげましょう。

 

何度も言いますが理解できなくてもいいんです。

大事なのは、言葉を聞いて、相手の個性を真っ直ぐ素直に受け止めること。

 

共感を求めない。

 

 

相手に共感を求めない、ということも大切なことです。

食べ物にしろ、掃除のやり方にしろ、相手と自分の好みが違うのは当たり前。まずそれを大前提として互いが理解すること。

その上で先ほどのように嫌いな点を共有して、互いを尊重し合って、双方が気持ちよくいられる着地点を一緒に探す

それが理想の夫婦、もとい、理想の人間関係なんじゃないかとぼくは思います。

 

見返りを求めない。

 

 

相手のために何かしてあげたくなることは、それが好きな人であればあるほど多くなりますよね。

でもそうやって好意を与えた相手に対して

「せっかくプレゼントしたのに使ってくれなかった」
「掃除してあげたのにありがとうの一言もなし?」

なんて思ったことはありませんか?

それはあなたが相手に好意を与えることで、何か見返りを求めている証拠。

 

もちろん「ただ喜ぶ顔が見たいから」という気持ちが悪だとは言いませんが、

好意は「自分がしたいから」という思いで与えるものだと理解しましょう。

「〜してあげる」というのは一方的な好意の押し付けであることを忘れないこと。

そうすることで相手の反応に一喜一憂することもなくなります。喜んでもらえただけで「らっきー」と思うくらいがいいんですよね。

 

「夫婦」の理想の関係とは

 

自立した2人がそれでも一緒にいたいと思う関係

だとぼくは思っています。

 

まずそれぞれが自立していて、1人でも生きていける人間であること

その上で、「それでも一緒にいたい」と思える関係こそが、結婚というものを考える相手として理想だな、と。

 

 

「ぐるりのこと。」という、ぼくの大好きな映画があるんですが、この映画のキャッチコピーが理想の夫婦像を端的に表していて。

めんどうくさいけど、いとおしい。

いろいろあるけど、一緒にいたい。

 

この映画の夫婦は性格が真逆なんですよ。しっかり者の妻と、だらしのない夫。

人は自分と違う人間のことを理解できません。時には批判してしまうこともあります。

この二人もお互いのことがわからない。

でも、それでも隣にいる。

そこにある理由は「好きだから」。そのひとつだけ。

 

愛とは理解することではない

と思うんですよね。

 

まあろくに恋愛もしたことないくせに偉そうなこと言えないんですけど。笑

でも誰かと一緒になるっていうのはこういうことなんだろうなーってぼくは思います。あなたはどう思いますか?

 

まとめ

夫婦間に限らず人間関係ってものはほんとに難しいです。そしてめんどくさい。

でも一緒にいると楽しい人っています。

シンプルにそういう人を大事に思っていればいいんだと思います。気持ちは相手にも伝わりますしね。

 

良ければさわぐちさんの本は買って読んでみてくださいね!とっても勉強になっておもしろいです。おすすめ!

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