【Hanke開業日記②】事業計画・現調・店名決定




 

①(【Hanke開業日記①】開業決断までの10日間)のつづき。

 

2月に開業決断をした後の、3~4月くらいにやったことをまとめました。

うちの場合、若干普通じゃない点(父親に工事依頼できたとか)もあると思うんですが、飲食店開業を考えているどこかのだれかの参考になれば。

 

事業計画・費用計算

開業を決断して、まずはより具体的に考えることが必要でした。

なんせそれまで考えていなかった開業を10日で決めたんですから、頭のなかにちゃんとしたものなんてありません。

 

その10日間でざっくり作っていた事業計画書月次損益計算書開業費用計算書などに関して、練り直しを重ねていきました。

これは後に必要となる、日本政策金融公庫からの融資面談に向けての準備です。

どんな事業をどんな計画で始め、どれだけお金が必要になるのか。これを明確に論理的に示すために、整理と計画は入念に練る必要があったんですよね。

 

ちなみに余談ですがこの時期のぼくは、週3日の間借り営業と週3日のコールセンターバイトをしてました。

その後に間借りを週2日に減らし、4月にはコールセンターをクビになりました。
(ちょうどコロナがやばい時期だったので自粛で2週間休ませてもらいますと伝えたら切られた。笑)

 

現地調査&内外観構想

1階カフェの工事全般を父の会社に任せることに決まり、まずは現地調査。

父と物件を何度か下見して内外観の構想を練り、帰って練り直して提案してまた下見の繰り返し。

 

まったくの素人であったぼくは、工事で何ができて何ができないのかもわからず、まして飲食居抜きではないこの空間をどうしたらお店にできるのか、本当に想像ができず苦しみました。

父が協力してくれるとは言え、それこそ父に何ができるのかすらわからず(笑)、どこまで頼めるのか、どこまで頼んでいいのか探り探りの日々。

 

しかしさすがはプロフェッショナル。

ぼくの希望を聞き、内装と外装の設計図を作ってきてくれ、そこからまたぼくの修正希望で書き直しを繰り返し、なんとか形にしていくことができました。ほんと、父に圧倒的感謝。

 

これがぼくがつくった初期設計図。ぜんぜん今と違う

 

そしてこれが父作の設計図第1弾。当初は風除室をつける予定だったんですよね〜。厨房扉の位置も今と違います

 

ロゴ等デザイン依頼

工事の見積もりを進めながら、デザインにも着手していきました。

ぼくらの場合、サンド屋と宿、2つの事業が同一建造物・同一名称を共有するという運営形式で、互いに協力関係(運命共同体)にあったので共有するものも多く、色々な費用を折半することができたのは非常に大きな利点でした。

デザインに関しても費用の折半ができたのでしっかりとお金をかけて、ロゴ、webサイト、ショップカードをセットでデザイン会社にお願いし、とても高いクオリティのものに仕上げてもらことができました。

デザインの話はまた次回じっくりしたいと思います。

 

店名のはなし

そしてデザインをお願いする段階でまだ決まっていなかったのが店名。これもまあ長々と悩みました。

 

なんとなく前からアイヌ語の響きが好きで、「いつかお店を持つことがあったりしたらアイヌ語の店名をつけたいなあ」というのは実は学生時代から思っていました。

店名を決めなければ、となって、自分のやりたいことや理想のお店像から浮かぶキーワードを並べては、ネットでアイヌ語検索をかけてこれかこれかと案を出すも、なかなかしっくりくるものは出ず。

 

いくつか上がった中で最後に残ったのが

「Hanke」
「ipe」
「asa」

の3つでした。
最後にと言っても無理矢理ひねくり出してこれです。センスのなさに絶望。

 

「ipe」はアイヌ語で「食事」の意味。
食事でぼくらはできている、食事はぼくらをハッピーにする、日々の食事をもっとたのしく…みたいな意味合いで、語呂や発音の可愛さも悪くないなと思ってたひとつです。
ただちょっと「食事」はあまりに広義すぎるなと。そこまでサンドイッチに背負わせるのは違うかなと。

「asa」ASOSANDからとってみたやつ。
当初一般向けにもモーニングをやる予定だったので「朝」をテーマにしてみようとしたことがあって。
1日のはじまりを演出するよ〜的なあれだったんですけど、まあ実際メインは昼だしなと却下。

 

そうして残ったのが「近く」という意味の「Hanke」
これは結構初期からリストにいました。

というのも、物件の場所が決まった時点で「川の近くのサンド屋」というのがぼくの中でビビっときていて、河川敷ピクニックセットもすでに構想にあったので、そこから「川」「河川敷」「ほとり」などのワードをアイヌ語で調べてる中で出たうちのひとつがHankeだったんです。
(ちなみにピクニックから「Picniぴくに」や「niqueにきゅー」なんてのもありました)

 

「近い」ってなんかいいなと。

最初は「川の近くのサンド屋」からだったんですけどそこから膨らませてみると、自分が大切にしたいと思っていた「お客さんとの心地よい距離感(遠すぎず近すぎない)」だったり、「暮らしに寄り添うお店(毎日の生活の中に組み込んでもらう)」といった想いが繋がってきたんですよね。

決定するまで「ハンケ」という語感には「これどうなんだ…?親しみにくいか…?」と思ったりでなかなかGOできなかったんですが、最終的には「決まったら慣れてくるものだよ」という木村さんの一押しで「Hanke」に決定しました。

 

そうそう、これは裏話ですが最初は「サンドイッチと宿 Hanke」だったんです。
あえてサブは日本語表記でいこうと思ってたんですが、やっぱ英語で「Sandwich&Inn」のほうがしっくり来るかも、ということで「Hanke -Sandwich&Inn-」に確定したのでした。

 

 

今回はここまで。次回はデザイン・公庫面談・着工などなど。

③へつづく。

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