アドラー心理学の「課題の分離」で他人の目を気にせず生きよう




 

アドラー心理学って知ってますか?

一時期話題になりましたが、僕は結構これを知ってから生きるのがかなり楽になったなあと感じています。

アドラー心理学では、すべての悩みは対人関係からくるものだと言われており、そこを解決してくれる考え方をいくつか教えてくれます。

その中で最も重要な考え方の一つが「課題の分離」です。

今回はそれについて、僕の体験談を交えて簡潔に紹介していきたいと思います。

 

それは誰の「課題」か?

学生の頃入っていた音楽サークルがあります。

このサークルでは毎年冬に集大成のライブをやるんですが、そこで必ずライブハウス選びがあるんですよね。値段とかキャパとかを気にしながら、毎年どこでやるかを選ぶんです。

で、やっぱりできるだけ大きな箱でやりたいじゃないですか。そしたら僕が卒業した後のある年に、ちょっとしたきっかけで札幌のライブハウスの中でもトップクラスで有名なところでできることになったんです。もう普通にプロのバンドとかがやるようなとこ。札幌の人なら誰でも知ってる、なんとかレーン24。

僕は素直に「すげえ!!」って思ったんですよね。学生なのにあんなとこでライブできるんだ羨ましい!って。

けど、どうも周りの人たちの反応はそれとは違ったようでした。

「よくやれるな…」
「恥を知らないのか」
「身の丈にあってない」

陰でこんなことを言う人がたくさんいたんです。

彼らも同じサークルのOBOGだったので、言い争いはしたくなくその場はやり過ごしたんですが、やっぱりおかしいなと思いました。

確かにそのライブハウスはとても素人がやれるようなところではないという認識がありました。先ほども言ったように本当にプロ御用達の立派なライブハウスなんです。でも、そういう認識もあったからかそれまでどこのサークルもやろうとしなかった。

ライブハウス側が言ったならわかるんです。「君達じゃあうちのライブハウスは無理だよ」と。それなら「身の丈にあってない」のも頷けるんですけど、
ライブハウス側からOKが出ているのに外野が口を挟むのは、なんか違うんじゃないかなと思います。

 

人間関係っていうのは1対1だと思うんですよ。今回なら出演者側とライブハウス側。その両者間で完結するべきです。

誰がどう思おうともちろん勝手ですが、でも「客」「OB」などという全くの第三者が、完結された人間関係や個人の行動に口を挟むべきではありません。

それはあなたの課題ではないのです。

 

アドラー心理学で言う課題の分離ができてない一例ですね。

課題の分離

まずは「これは誰の課題なのか?」を考えましょう。そして課題の分離をしましょう。どこまでが自分の課題で、どこからが他者の課題なのか、冷静に線引きするのです。

そして他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。これは具体的で、なおかつ対人関係の悩みを一変させる可能性を秘めた、アドラー心理学ならではの画期的な視点になります。

(『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』)

 

この考え方は、あらゆる人間関係に応用できます。むしろほとんどの人間関係はこの「課題の分離」によって解決できると言っても過言ではないでしょう

 

まとめ

「課題の分離」の考え方は、人生をストレスなく生きるためにもとっても重要です。

もう一つ重要なことなのですが、自分以外の人間は全員他人です。それは親でも友人でも仕事相手でもそう。「友達だから」などと特別な関係性を勝手に見出して一方的に依存するのは良くないです。それは実はとても愚かなこと。

きちんと自分と相手との課題の線引きをして、互いに介入しないこと。良い意味で自分勝手でいること。それだけで、人間関係はうんと気楽に、そしてシンプルになります。

アドラー心理学の考え方を知っていると、こういった人間関係で起こりうる問題のほとんどを解決できます。

本で学ぶなら一番有名な『嫌われる勇気』がおすすめ。ごちゃごちゃと絡まったように感じていた人間関係の悩みが、一本の糸になっていくようにシンプルに解決できますよ。

 

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