こんにちは。
札幌から鳥取に来て、今回の旅で1番の目的だった「タルマーリー」に行ってきました。
目次
天然菌と自然栽培のパン屋「タルマーリー」
タルマーリーは鳥取県の智頭という地にあるパン屋さん。
パンは人工的なイーストを使わず、野生の菌だけで。菌はいちから自家採種。
パンに使う小麦などは無肥料・無農薬の自然栽培。
また最近ではパン製造とカフェの他に、自家製の野生酵母ビールの醸造・販売もはじめたという、まさに“菌とともに生きる” パン屋なのです。
タルマーリーへの行き方
タルマーリーは日本だけでなく韓国からもパンを買いに来る人がいるほど、人気のパン屋です。
それだけ人気のパン屋さん。都会にどかーんとあるんだろう、と思ったら大間違い。
言っちゃ悪いですが、かなりのド田舎にお店を構えていらっしゃいます。
JR鳥取駅→智頭駅→那岐駅
まずはJR鳥取駅から因美線(智頭行き)に乗り、智頭駅へ。
そのまま因美線(津山行き)で2駅ほどで最寄の那岐駅に到着。
鳥取駅からだいたい1時間弱かかります。運賃は760円。
本数がかなり少ない
スムーズに行ければいいんですが、注意したいのは電車で行くとかなり本数が少ないこと。
見ての通り、2時間以上、最大で4、5時間も間隔が空いていることがあります。
そしてタルマーリーの営業時間は10時〜16時とまあまあ短いんです。パンが売り切れたら閉店。だからなるべく早めに行きたい。
でも那岐駅に着く電車でタルマーリーの営業時間に合うのは、早すぎる【8:28着】か、昼過ぎの【13:06着】しかないんですよね。
「昼は混むかもしれない…」と思って、今回ぼくは早すぎるほうを選んで行きました。昼のでもよかった気がします。
無人の駅、なんにもない田舎道で1時間半の暇つぶしをするのはなかなか過酷だった…。
ちなみに10時にカフェに入ると、次電車に乗れるのは【12:32発】。
まっっっっっっったり過ごしましたが
結論、車で行くのがベストです。
那岐駅から川沿いを歩いて10分
那岐駅に着いたらあとは右に川沿いをずっと歩くだけ。
タルマーリーの本に書いてあった通り、川の水がとても綺麗で、「この水でパンをつくってるんだ」という気持ちに。
コンビニもなんにもない。人も歩いていないような田舎です。
そんな僻地で丁寧にパンをつくっているのが、タルマーリー。
カフェで自然の味を堪能。
タルマーリーではパン販売はもちろん、カフェの営業もしています。
カフェでは、地元の食材や自然栽培にこだわった素材をつかったピザやサンドイッチを楽しむことができます。
もちろん買ったパンをその場で食べてもいいですし、ドリンクやスイーツもありますよ。
ぼくが今回いただいたのは「イノシシ肉のハンバーガー」。
地元産のジビエ肉と旬野菜で、ボリューミーながらもヘルシー。すごくやさしい味でした。
バンズはタルマーリーを代表する「酒種」でつくったふわふわパンを使っていて、噛めば噛むほど旨みがひろがる絶品ハンバーガーです。
タルマーリーがだいじにしている「真っ当な“食”への正当な価格」
タルマーリーで売られているものは決して安くありません。
それはタルマーリーが、現代の資本主義社会から抜け出すための「腐る経済」をテーマに、店を運営しているから。
安売りは何も生まない。
労働や食に対する価値をきちんと見定め、そこに正当な対価としての価格をつけることが大事だと考えているお店なのです。
まとめ
期待通りの素敵なお店でした。
実はこの日は地元北海道に大地震が来た2日後で、被災しなかった自分も精神的に少し苦しいときだったんです。
行くこと自体も迷ったんですが、「美味しいものは人を元気にする」というのは、人間の真理だと確信していたので、少し無理にでも美味しいものを求めて動いてみました。
行ってよかったです。
ほんとうに美味しくて、食べてる間は幸せな気持ちになりました。
生きていることの尊さや食べることの喜びを噛みしめました。
本当の目的だった「働かせてもらう」という目的は、震災のこともあってか、モチベーションが完全に喪失していまい、行動することなく鳥取を離れてしまいましたが、縁がなかったのだと思うことにしようと思います。
また気持ちが戻るかもしれないけどね。
どっちにしろ絶対にまた訪れたいと思います。
他のパンも食べてみたいし、ビールも飲んでみたい。
食って尊いなあ。
これを書いてて、やっぱり自分は食べることが大好きだし、食に携わる仕事に興味があるなあと再確認しました。
またゼロからやり直しですが、焦らず歩いていこうと思います。
タルマーリー、とってもおすすめです。
ぜひいってみてくださいね。
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