今日、友人からARIIX(アリックス)というネットワークビジネスの勧誘をされました。
結論から言うと、いわゆるマルチ商法。
ちなみに1年前に、似たようなもので有名な「AMWAY(アムウェイ)」の勧誘を別の友人からされた経験があります。
それもあって、連絡受けた当初から疑い100%、断る気100%だったんですが、ネタとして面白そうなので話を聞いてきました。
関連記事:久しぶりに会った友人が家にきてAMWAY(アムウェイ)の勧誘をしていった話。
目次
4年間会っていなかったバイト友達から突然の連絡
始まりは1件のLINE。
4年間まったく会っておらず、SNSでの繋がりすらなくなっていた学生時代のバイト仲間の女の子から、突然連絡が来ました。
この時点で身構えます。
バイト当時はそこそこ仲が良く、数少ない同期のバイト仲間として信頼を置いていた子だったんですけど、さすがに急すぎて警戒体制。
「近々会って話したいことあるんだけど空いてない〜?」
と彼女。
「(LINEでは)簡潔に話せない」
そのときぼくは旅先だったので、
「LINEじゃ話せないことなの?」
と聞きました。すると
「簡潔に話せない!」
と返され、どうしても直接会って話したいのだそう。4年間会っていない友人に。
この時点でぼくは、頭の中で彼女の話の内容を何パターンか推測していました。
- ビジネス勧誘
- 宗教勧誘
- 普通に結婚とか恋愛とか何らかの相談?
この中のどれかじゃないかなと。
なんてったって4年ぶりですから。連絡は嬉しかったけど、直感的に「なんか怪しいな」と感じてしまいました。
ちなみに一番ポジティブな予想は「契約結婚のお誘い」でした。あほか。
「人連れていってもいい?」
旅から地元に帰ってきて、会う日を決めます。そしてその前日。
「仕事の話したいんだけど、一緒にやってる人連れていってもいい?」
おっと。
やっぱ①でした。しかも勧誘役付きのやつや。
まあもしかしたらぼくにしかできない素敵な仕事のお誘いかもしれない、というかすかな希望を1%だけ抱きつつ、当日を迎えました。
勧誘当日
当日はマックでのお話でした。一番端っこの方の席。
あとで調べたけど、こういうのってマルチ商法だと説明せずに公衆の出入りのない施設・場所に呼び出して勧誘するのは違法らしいです。
勧誘役Tさん
そこにいたのは25歳の綺麗な女性、Tさん。
簡単な自己紹介と雑談のあと、名刺を渡されてそこではじめてこれから紹介される会社名を知る。
ARIIX。
アリックス。聞いたことのない名前です。
本社はアメリカの会社なのだとか。
「稼ぎ方には4つあるんです」
「ESBIって知ってます?」
と彼女は切り出しました。
「稼ぎ方には4つ種類があるんですよ」
と言って彼女は紙に十字を書いて4分割しました。以下の4つがあると言う。
E:Employee 会社員(雇われて働く)
S:Self-employee 自営業(自分で働き稼ぐ)
B:Business-owner ビジネスオーナー(収入が入る仕組みを作る)
I:Investor 投資家(お金が働きお金を稼ぐ)
そしてEとSよりもBとIの人間の方が稼いでる額が高いことを説明されます。2:8くらいの差があると。
後者の2つの稼ぎ方は権利収入と言うのだそう。
お金については勉強したことがあったので、これについてはまあ確かにその通りです。
ほとんどの人が労働者から抜け出せない中で、投資やビジネスで不労所得的な仕組みづくりをすることができる人は強いです。
バケツの水の話
彼女は紙に絵を描き、お金を水に例えて2人の人間の話をはじめました。
- 一人は川にバケツを使って水を汲みに行き、自宅と川を往復し続ける。
- もう一人は自宅と川を繋げるための水路を掘り進め続ける。
前者は多くの労働者であり、後者になれば楽に収入を得られますよね、っていう話。
こういった例え話はいかにも勧誘によくある話ですね〜。
ちなみに今回、他の人の勧誘体験談を調べて見ていたら、ほとんどの人がこれとまったく同じ例え話をされてるようでした。マニュアルなのかな?
ネットワークビジネス
次にシャンプーのTSUBAKIを例えに、そういった業界の仕組みを説明されました。ちなみにこれも他の人の体験談にあったのでマニュアルっぽい。
「ああいう有名な商品はCMなどの広告にお金をかけている。実際の原価はもっと安いんです。」
みたいな話をされました。そして、
「私たちがやっているのは、そういった広告費をかけずに口コミで顧客を集めていく、ネットワークビジネスというものです」
と「ネットワークビジネス」というワードが出てきました。
や、でも、あれですよね?マルチ商法(MLM)ってやつですよね?
確実にそのものだと思ったんですが、その言葉は出てきませんでした。
ネズミ講とマルチ商法の違い
「ネズミ講みたいだって疑ってます?」みたいなことを聞かれたので「はい!」と元気に答えたら、いろいろ教えてくれました。
ネズミ講は違法。無限連鎖防止法という法律で禁止されています。
マルチ商法は、特定商取引法で一応合法になっている連鎖販売取引というものらしいです。
ネズミとマルチで違うのは、商品を取り扱うか否かという点。
ネズミ講では、「良いビジネスがありますよ」と誘い、高額な会員費を請求します。他人を勧誘すると、その会員費の半分を自分、残りを上の人で分配するという仕組みです。
マルチ商法は、「良いシャンプーありますよ」と商品を販売したり、その組織に勧誘したりするのです。商品の購入者を販売員にして、販売員組織を拡大していきます。
どちらにも共通しているのは、人の紹介や口コミで広がっていく点。
なぜそういう人たちはこうしてわざわざ直接勧誘・紹介してくるのかというと、紹介することで自分も紹介料的なものをもらえるからなんですね。
前置き、例え話が長すぎる
もともと疑っていたのと、そもそも今の自分にとって仕事の話は興味なかったのと、話を聞いていても例え話ばっかりで興味がまったく湧いてこなかったということがあり、30分説明を受けたところで我慢できず一旦止めてもらいました。
「すいません、今のところまったく興味が湧いてこないので、こちらが興味のあることを質問していってもいいですか?あと30分で帰らないといけないんですよ。(大嘘)」
と言うと、困った顔のTさん。どうやらまだまだiPadにもパワポ資料があって延々と説明をし続けるつもりだったらしい。一方的すぎる。
このまま主導権を握られたままだと本当に時間の無駄だと30分で判断したので、それまで大人しく相槌を打ってたんですが、ここではっきり言うことにしました。
具体的に何をしているの?
ということで「結局何をしてるのか?」の部分を聞いてみました。
要約すると、自社商品(化粧品やサプリメント)を紹介していると。
友人に聞いてみました。
「〇〇はこれで何をしてるの?」
すると友人は
「わたしはまだ最近これを知ったばかりなんだけど、サプリメントとかを使ってて、すごく肌の調子がいいんだ」
と実際に自分で購入して使っているのだと言います。
どれくらい稼いでるの?
ぼく「〇〇はどれくらい稼げてるの?」
友人「まだぜんぜん。ほんとにほぼ稼げてないよ」
ぼく「Tさんは実際どれくらいなの?」
Tさん「週給制なんですけど、週12、3万くらいですかね」
始めたての友人はまだまだだけど、何年もやってるTさんはなかなか稼いでるみたいです。
この上の人たちは楽に稼げて下は稼げないという仕組みは、ネズミ講やマルチ商法あるあるですね。だから危ないんです。
実際にどういう報酬プランがあるのかという話は、帰ってきてからじっくり調べてみましたが、なるほどよくできてるなって感じました。
実際これで稼いでる人は稼いでるんだろうし、嘘をついてるわけではないんだと思います。そういう会社、そういう稼ぎ方なんですね。
解散
と、こんな感じで質問していき、あちらのペースにさせないように主導権を握り、最終的に「じゃあそろそろ時間だから」と言ってその場を去りました。
時間制限を設けたのは我ながら良い機転の利き方だったと思いますね。とっても帰りやすかったです。
まとめ
Tさんは実際稼いでるんだろうし、こういう働き方もあるんだなーという面白い話を聞けたので試しに聞きに行ってよかったです。半分皮肉ですけど。
もう少し詳しく情報を引き出して録音とかしてくればよかったなとも思ったんですけど、ごめんなさい、いかんせん興味が湧かなすぎました。相槌打つことすら疲れちゃって。笑
ぼくがとにかく違和感を感じたのは「この人はぼくにこのビジネスを勧めて何のメリットがあるんだろう?」という点。これがまじで理解できなくて。(お金が入るからってことだったんですけど)
Tさんに聞いたんですよ。そしたら
「私は自分一人が幸せになるより、一人でも多くの人が幸せになればいいなって思うんです」
なんてそれっぽいことをおっしゃる。
ちょっと宗教みたいじゃないですか?
そういう「みんなで一緒に幸せになろう!」っていう感じがぼくはものすごく苦手で、余計に嫌悪感を抱いてしまいました。
たぶん、合う人にはすごく合うんだと思います。そういうチームの働き方みたいのが好きな人とか。
ぼくは人間は一人一人の集合体的なものだと考えているので、依存するような関係は苦手なんです。
ビジネスの仕組み的には面白いところがあるので、もし興味がある人は見てみるといいかもしれないですね。判断はあなたに任せます。
公式サイト:ARIIX Japan
マルチ商法に勧誘された際はくれぐれも冷静に考えて対処してくださいね。
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