旅の途中、熊本から名古屋方面に向かう用事ができたので、どの交通手段を使って行こうか調べてみると、
①飛行機
②新幹線
③深夜バス
の選択肢が出ました。
貧乏旅なため重視したいのは「安さ」だったので、初めての深夜バスに乗ってみることに。
熊本→名古屋をつなぐ深夜バス「不知火号(しらぬい号)」。
乗車時間、11時間半。
結論から言うとやっぱりおすすめはできない、地獄の旅でした。
いやーでも安いし、なしではないような気も…!
まあいい経験になったので、みなさんの旅の参考にどうぞ。
水曜どうでしょうのサイコロの旅ってすげえなって思った
目次
熊本→名古屋の交通手段は主に3つ。
飛行機(約1時間半・約32,000円)
一番速くて便利。ただ値が張る選択肢。
熊本からの飛行機はLCCがありません。(以前はジェットスターがあったみたいですが今は廃便)
あとフジドリームエアラインズ(FDA)という初めて聞く運行会社(飛行機自体はJAL?)があって、比較サイトでは安く表記されているのですが、実際よく見てみるとU22やシニア料金。一般料金は普通に2倍です。2019/1/16現在で当日予約32,100円。
残るはANA。2019/1/16現在で当日予約31,410円です。
お金に余裕がある場合や、1、2ヶ月前から予約ができるのであればJALやANAも結構安くなるのでありかもです。
また熊本空港ではなく鹿児島空港や福岡空港からはLCCが飛んでいるので、どちらかに移動してからLCC、という選択肢は結構ありだと思います。ただし当日席が空いてるかは微妙。
新幹線(約4時間、21,040円)
JR新幹線みずほとのぞみを使う選択肢。
陸路にしては速いですが、新大阪で一度乗り換えが必要なのがやや面倒。値段もそこそこします。
ぼく新幹線乗ったことないのでわからないですが、快適度や時間、値段から総合的に見ると、実は一番ベターな選択肢かも?
ちなみに今回JRの普通列車(青春切符含む)という選択肢はあえて除いてます。時間にして17時間くらいかかるので、よほど電車が好きな人じゃないと選ばないはず。
深夜バス(約11時間30分、8,000円)
今回選んだ選択肢。
安さではズバ抜けてます。飛行機の3分の1の値段で移動ができるのは大きなメリットです。
しかしながらその移動時間と非快適度はまさに地獄。
ろくな睡眠はとれないことを覚悟して、到着先での時間に余裕がある場合(着いてから寝れるなど)のみアリな選択肢だと思います。
交通手段3つの比較
3つを比較した結論としては、快適度なら飛行機、安さなら深夜バス、真ん中とって新幹線って感じですね。
どれもメリットありますが、深夜バスだけは眠れないという大きなデメリットもついてきます。
飛行機 | 新幹線 | 深夜バス | |
値段 | 32,000円 | 21,040円 | 8,000円 |
時間 | 約1時間半 | 約4時間 | 約11時間半 |
快適度 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ |
11時間半の深夜バス「不知火号」乗車レポ
さてそれでは早速、乗車レポートをしていきましょう。
予約と出発
予約はネットでさくさくできました。ケータイ乗車券もあり、印刷などの必要もありません。
当日5時間くらい前の予約でしたが問題ありませんでした。結構直前まで大丈夫っぽい。
出発は熊本駅前。JR九州ホテル熊本の右手前のバス停に停まります。
20:00の便でしたが、5分前くらいに到着して乗車手続きが始まりました。
車内設備
車内に入ると、いわゆる3列シートです。1人席が3列それぞれ10席くらい。
ぼくが予約した席は7C。運転手側の窓際で後ろから3番目。
だったんですが、その日は空いていたみたいで、
「良ければ一番後ろの10C空いてますけどどうですか?」
とご案内。
たぶん、空いてるのに目の前の6Cにも人がいて、席を倒しづらいと思ったんだと思います。
確かにお互い窮屈になると思ったし、最後列も快適そうだと思ったので10Cに移動しました。
車内、真ん中らへんにトイレが設置されています。
それからWi-Fiは有料って書いてた気がしたんですが、…繋げちゃいましたね。だめだった?
シートの設備
シートはリクライニングができて、膝下も伸ばせるようになってます。
が、172cmのぼくで足を伸ばしきるのが難しいくらいの広さでした。やや窮屈。
スリッパが全席常備されているので車内では靴を脱げます。足置きもありました。
毛布がついてますがそんなにしっかりしたものではなく、しかも首下から足下までギリギリ届くかどうかくらいの大きさ。ちょっと小さい。
あとはエチケット袋と、充電用のコンセントがついてました。これは必須ですね。
密かに期待してたアイマスクはありませんでした。買っとけばよかったと後悔したので乗る前に買っておいた方がいいです。
それと簡易個室がつくれるような、席間を遮るカーテンが全座席についています。
ただ残念なのがカーテンの上の方が遮光になっておらず、消灯するまで照明が眩しかったです。
やっぱりアイマスクあった方がいいです。
お茶くれた。
全員が席につくと、運転手の方が全員に紙パックのお茶をサービスしてくれました。
飲み物を買い忘れてたのでありがたかったです。やさしい。
シートの座り心地
さて、この11時間を過ごすのに一番重要であるシートの座り心地ですが、お世辞にも眠りやすい環境ではなかったです。(まあこれが深夜バスの普通なんでしょうけども)
確かに一般的なバスに比べてシートが柔らかい感じはしたし、リクライニングもやや深めにできます。
でもリクライニングができるとは言え、やっぱり体を真っ直ぐ横にはできないんですよね。これは思ったより眠れないです。
しかもシートベルトをしないといけないわけですから。寝返りとかもできません。(外して寝る人も多いとは思うけど)
やっぱりバスはバスです。うっすら寝れた気はしても熟睡はできず、1時間置きくらいに起きてた感じでしたね。
最後列エンジンうるさい。窓際寒い。
さっき7Cから10Cに移動したって書いたじゃないですか。
これ、ミスだったかなって思ってるんです。
なんでかって言うと、10Cって運転席側の窓際最後列なんですが、後ろは人通りが少なくて静かだと思いきや、エンジンが一番近い席なんですよね。
エンジン音、結構うるさいです。イヤホンしてても聞こえるくらいでした。
これもあってなかなか眠れない。
さらにこの席、すぐ近くに非常口があるんですよね。
なんでか知らないんですけど、そこからすごい外の冷気が漏れてたんですよ。なかなかに寒くて。
毛布着てもひんやり寒くて、コート着なおしてやっと落ち着ける感じでした。
車内暖房はちょうど良かったんですけどね。
もしかして非常口横だけじゃないのかな?
普通に窓際が寒いんなら真ん中の列がいちばんいいです、絶対。
休憩と消灯
客のための休憩は1回のみでした。
場所は忘れましたが売店が閉店ギリギリのサービスエリア?に21:30頃一度だけ入り、そのあとは運転手交代のための休憩が2度ほど。その2度は客が車外に出ることはできません。
下手したら閉店に間に合わない可能性もあるので、事前に飲み物などは買っておいた方がいいかもしれないです。
消灯は22:00。
暗くなって寝れるかな〜と思いましたが、先述した寒さや体の伸ばしづらさにより、熟睡はできず朝を迎えました。
到着
朝7:30頃、名古屋駅のバスターミナルに到着です。
11時間30分の長旅が終了。
みんなお疲れの表情で降りて行きました。
まとめ
ここまで地獄だの眠れないだの言ってきたんですけど、個人的な素直な気持ちを言うと、
「思ってたより大丈夫だったかな」
って感じです。
いや辛いは辛かったけど。
一回だけならいいかなって思いました。うん。
ぼくがイメージしてたのは、水曜どうでしょうのサイコロの旅で見た光景なんですよ。
確かに寝れないです。
寝れないけどでも、あまりに途切れ途切れの睡眠だったから全部で3時間も眠れたかも分からないですが、一応は眠れるし、割となんとかなったなって感じでしたね。体に疲れも残るけど。
彼らは「はかた号」っていう14時間乗車の深夜バスにも乗ってて、さらに連続して乗ったりしていたから余計に眠れなさや疲労が色濃く見えたのかなーと思います。
いや実際あれを連続で乗ったらほんとに体おかしくなると思うしそもそもあの企画は頭がおかしい
ちなみに乗車中の前半は、そのサイコロの旅をiPhoneで垂れ流してました。画面見たら酔うので音声だけで。
それだけでとても楽しい時間になったのでおすすめです。
もうおもしろい pic.twitter.com/42zuM3Xfw6
— あそう (@aso_kopeta) 2019年1月15日
そんなわけで深夜バス。
ありではないけどなしでもないなって感じでした。(あいまいすぎる)
興味がある人は一度挑戦してみてください。
疲れたら疲れたでネタとして楽しいはず。
熊本⇄名古屋間 8,000円
予約:ハイウェイバスドットコム
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